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円高?むしろ今までが円安なのでは?激動の日本経済・世界経済

日本経済の実力、円の価値

とある知人が、円高について記事を投稿しているのを見かけたので、ちょっと自分なりの見解を述べてみよう。(自分は専門家ではないので、というか情報系の学生である上、今持っている知識を根拠にして書いているので、正しいとは限らない)

さて、最近、円高だの日経株価暴落だの色々起こっているが、自分は、日本にとってはあまり大きな問題ではないと考えている。為替については、むしろ今までが円安だったのではないかと思う。日本は金利が申し訳程度にしかないのだから(所謂、超低金利)円安になっていたのは当然のこと。

円高になったのも、ドルの紙幣価値が金融ショックでズッコーンと落ち込んだのが原因である。つまり、世界中の「お金」の信用が低くなって価値が低下するなか、相対的に信用できる「お金」である日本円に、世界の金持ちが集中しただけのことである。

円が強いということは、他の国から信頼されている、ということでもあるのだ。

輸出企業への打撃はあるが

確かに、円高になった為に輸出産業にはズッコーンと打撃が入る。例えば、日本車を1万ドルでアメリカに売っていたとしよう。1ドル110円であれば、110万円の売り上げだ。ただし、円高になり、1ドル80円になると、80万円の売り上げにしかならない。その結果、現在、TOYOTASONYなど、欧米で活躍する日本の有名大企業が次々と収益大幅減を発表している。収益が残っていれば良い方で、赤字を計上しているところだって山ほどある。

ただ、ここで即刻日本オワタ\(^O^)/になるわけではない。

確かに、日本の貿易黒字は大きく、「輸出>輸入」の輸出貿易国であるが、日本全体の産業でいう輸出産業の割合は15%程度だと聞く。日本の企業は8割方内需で稼いでいるのだ。「消費が停滞」とは言っても、日本で1日に動いているお金の量はとても多い。自分だって、昼食後に売店でするめイカやチョコレートを買うのを日々楽しみに生きている。また、多くの沖縄高専生が、部活の後にジュースを飲んでいる。こんな小さな社会ですら、大量の紙幣が流れているのだ。貿易額とは比べものにならない(ハズだ多分)。

それに、輸出には打撃になるが、輸入には大きな利益を生み出す。日本は工業輸出国であると同時に、大量の資源を輸入している国であることを忘れてはならない。

円高は「貿易」という枠組みで見たとき、全体としてはマイナス要因になるが、視点を狭めていくと、一概にそうとは言い切れないのだ。また最初に述べたように、今まで円安であったために、輸入企業は「ぜぇぜぇ」だったのである。(それに海外旅行も今がお得です。ウォン暴落中の韓国なんてどうでしょう?日本のおばさま方。)

そういえば、半年ほど前に、R21かどこかで「円高になっても円安バブルの儲けが目減りするだけ」という記事を見かけた覚えがある。

また、私たち庶民にとっては、円高で、原料を海外から輸入している消費財が割安になるのだから、むしろ円高は生活の助けになるだろう。

日本には打つ手がいっぱいある

それに、日本は、やろうと思えばいくらでも円高を円安に戻せる。手元にある円を売ってユーロやドルを買い支えれば、外貨の価値が上がり相対的に日本円の価値が下がる。いわゆる市場介入、をすればよい。それに、円の発行はいくらでもできるのだから、売ろうと思えばいくらでも売れる(いくらでもやったらジンバブエのようになるのでもちろんやらないが)。それに、いつかの大規模介入のように、保有する米国債を日銀に売って資金調達することだってできる。

(ちなみに韓国を苦しめているウォン安は、ドルを売らなきゃいけないので、どうしようもないのです。韓国銀行は手持ちのドル(外資準備金と言います)を使って、ずっと介入してるけど、状況は悪化するばかり。しかも外資準備金は、10年前のアジア通貨危機の時に借りたお金を返すのに必要なので、使える量も限りがある。韓国大企業による捨て身のドル売りウォン買い支えでも一時的に持ち直しただけだったし、もうだめなんじゃね?www)

さて、本日1ドル94円台突入とのことだが、国が介入をするまでまだまだ暴騰を続けるだろう。多分、80円台までいったら、ドル買い支えを行うと思う。いくら、今の輸出企業が90年代に比べてしっかりしているとは言え、円高が長引けば悪影響は避けられない。

でも、難しいのは、日本は世界第2位の経済大国で、影響力が大きいところだ。下手に介入をすると、他の国に何が起こるか分からない。

例えば韓国

先ほど、ちょっとだけ韓国の話を出したが、日本がドルの買い支えを行うと、まず間違いなく韓国経済には大打撃を与えることになる。ウォンはローカルな通貨なので、ドルとしか取引できない。世界的にドル全面安の状態ですら、ドル高ウォン安という笑える状況。(ちなみに、新興国や、経済規模が真ん中くらいの国では、韓国と同じように自国通貨が下がっているようです)そんな中、日本が自分の為に、ドルの価値を上げてしまったら......さらにドル高ウォン安に拍車を掛けることになるのは明白だ。これ以上ウォンが安くなれば、第二のアジア通貨危機到来だってあり得る。ただ、今のIMFに大きくなった韓国を助けられるだけの資金は、もはや無い。

ちなみに、韓国も日本と同じ輸出国で、ウォン安であれば輸出は好調になるはずだが、韓国の製品は他国(というか日本)から輸入した部品を使って作っているので、ウォン安だろうがウォン高だろうが輸出企業はボロボロになってしまうのである。

私が、韓国についてそれなりに知っていたから、韓国を例に出したが、このように悪影響を受けるであろう国は韓国だけじゃない。

アメリカや欧州各国にどの程度影響を与えるのかも正直分からない。

日本経済の置かれた状況

『つまるところ、いつでも日本は円高を円安に戻せるけど(韓国と違って)、その結果何が起こるかわかんないよ、それに輸出企業だけの為に円安に戻さなくてもいいんじゃね?』ということである。

急激な変化に見舞われ、大混乱の世界経済の動向から、まだしばらく目を離せない。